この記事は一人称本格ホラーアドベンチャーフリーゲームを紹介・レビューしています。この『あかめ』は主人公の1人称視点で追いかけてくるあかめに見つからないように進んで行く本格ホラーゲームです。『あかめ』は追いかけ系のゲームが好きな方にピッタリの内容になっているので是非1度遊んでみてください。

ゲーム内容

ストーリー

　数十年前、原因不明の事故が頻発した為に閉鎖された廃坑への抜け穴を見つけたマコト（主人公）と友人のアキラ。

大学生活の夏の思い出作りに一緒に肝試しにやってきたのだが、そこには赤い目の何者かが潜んでいて・・・。

登場人物

画像無し

マコト（名称性別自由）

今作の主人公で、臆病な所をアキラにからかわれている大学生。アキラと一緒に廃坑にやってきて、あかめと遭遇することになる。

アキラ

主人公の友人。大学生活の夏の思い出作りに肝試しをしようと廃坑を訪れる。あかめの被害者。

あかめ

両目が赤い廃坑に潜む化け物。廃坑に入ってきた人間を捕まえて殺そうとしてくる。目が見えず、音を探知して移動している。

システム

あかめ

真っ暗な廃坑の中にいながらも、主人公の心音を辿って追ってくる赤い目の化け物。

捕まればゲームオーバーになるので、絶対に捕まってはいけません。

1人称視点探索

あかめに捕まらず脱出する為に、主人公の視点で廃坑を探索していきます。

探索するにはキーボードで操作しますが、画面を上下左右をクリックすれば指定した方向に、真ん中をクリックすればその場所を調べられるので、クリックするだけでも全ての操作が可能でになっていますし、下部をクリックすればスマホも使えるので、キーボードが苦手な方でも簡単に操作できます。

スマホ

スマホで廃坑内のマップを見ながら移動したり、心音を確かめることができるので、時々立ち止まって心音を抑えながら気をつけて進みますし、セーブや持ち物もスマホ内のメニュー欄から使用することができるのでゲームを攻略するのには欠かせません。

プレイした感想

評価ランク『B』肝心のあかめが・・・。

　ストーリーが本当は怖い話のようになっていて奥深いのですし、廃坑といい、幽霊といい、怖い部分はしっかりとあるのですが、肝心のあかめのデザインがあまり怖くないので、あかめに捕まった時に捕まってしまったという程度しか感じさせません。

実際に探索しているかの様に1人称視点で探索するので、あかめに捕まった時のイラストが不自然にスライドして近づいてきた時にも実際に追いかけられているかのように感じさせて恐怖を増しているだけでなく、心音を落ち着けるまで止まったりすることで、プレイに緩急をつけ、更なる恐怖を感じるようにしていることでホラーゲームとして完成度の高い内容にしているので、あかめのデザインという1点だけが白紙に1滴の墨汁を落としたかのように口惜しく感じてしまいます。

ゲーム評価

ストーリー・登場人物

評価ランク『B』怖い・・・けど。

　ゲームの主軸となる廃坑内は、不気味な噂がある場所に行き霊的な存在に出会うというよくある展開で、あかめ以外には特に物珍しい物は無いものの、廃坑以外の部分にこのストーリーの真の怖さが見え隠れしていて、どちらかのエンディングを見た後に考察してみると廃坑内とは違う怖さを知ることが出来て、本格ホラーと銘打っているこのゲームの本当の怖さを知ることが出来ます。

システム

評価ランク『B』スマホが神システム

　単なる1人称視点の探索システムにせずに、スマホ機能を取り入れたのは神判断だったと言える程で、1人称視点で探索する為、臨場感が出ていて実際に探索している様に感じることも良いですし、常に心拍数を抑えてあかめを気にしながら逃げるので、マップ全体の状況が分かり、心拍数を見ながら移動できるスマホの利便性が生きてくるので重要度が増しています。

グラフィック

評価ランク『B』演出が細かい。

　このゲームのグラフィックで最も良くできているのは、廃坑とスマホです。

先を感じさせない薄暗い廃坑は迫力がありますし、1人称視点で探索するので暗闇に取り残されたような恐怖を誘いますし、あかめが近づいてきた時は血で真っ赤に染まって、スマホをなぞった指あとすらも残る程丁寧に作り込んでいる細かい演出も凝っています。

総評

評価ランク『B－』ほとんどステルスゲーム。

　あかめに見つからない様にするステルス要素や、追いかけ要素が廃坑内で恐怖と焦りを生む、スマホを使うといった現代らしい要素の入った本格ホラーアドベンチャーゲームで、1人称でダンジョン探索の様に進む真っ暗な廃坑は迫力がありますし、スマホを使いながら進むので利便性は抜群に良いです。

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