前作から半年、また怪異が起こる!『怪異症候群3』ホラーアドベンチャーフリーゲーム紹介&レビュー!
この記事はホラーアドベンチャーフリーゲーム『怪異症候群3』を紹介・レビューしています。『怪異症候群3』は怪異症候群3部作の完結編にあたるゲームです。登場人物にイラストが付き、システムが進化したことにより過去作を超えた内容になっているので、過去作を遊んだことのある方は是非遊んでみて下さい。
ゲーム内容
ストーリー

ひとりかくれんぼから続いた怪異事件と、それから3か月後に人為的に起こされたコトリバコから広がっていく怪異事件、これらの『怪異症候群』と呼ばれる2件の怪異事件から半年。
また、神代家と特務課を中心とした新たな怪異事件の幕が上がる。
登場人物
操作キャラ

神代 由佳(かじろ ゆか)
第1章の操作キャラで、姫野美琴の親友。第1章で1人知らない駅にたどりついて困惑することになる。神代家の生き残りの1人。『怪異症候群』のCHAPTER1でひとりかくれんぼをして怪異被害にあった時が初登場。

加賀 剛(かが つよし)
第2章の操作キャラの1人。氷室等と霧崎翔太の同級生。オカルト専門のライターで、スクープを求めて山奥に向かった所で怪異に遭遇する。過去作では何度もサブキャラとして登場する。

霧崎 翔太(きりさき しょうた)
第2章の操作キャラの1人。氷室等と加賀剛の同級生。オカルトに詳しく、毎回白衣姿で登場する。今作では加賀剛に呼ばれて向かった病院で怪異に襲われる。

神代 春子(かじろ はるこ)
第3章の操作キャラの1人。特殊な能力を持つ神代家の生き残り。現在は祖母の神代伊代の元で暮らしている。

小暮 紳一(こぐれ しんいち)
第3章の操作キャラの1人。元特務課の犯罪者。現在は逃走中で怪異と組織を滅ぼすことにこだわっている。

氷室 等(ひむろ ひとし)
第4章の操作キャラの1人で特務課の一員。過去作から主要人物として活躍してきた警部補。銃の扱いに長けていて、怪異を銃で蹴散らしていく。『怪異症候群2』の主人公。

姫野 美琴(ひめの みこと)
第4章の操作キャラの1人。第2・3章でも一部操作できる。神代由佳の親友。過去に何度も怪異被害にあっている。『怪異症候群』の主人公。
関連人物

金森 雛子(かなもり ひなこ)
特務課の紅一点。愛想は良くないが、情け深い所がある。組織のことを詳しく知っているみたいだが、関係性がはっきりしない。


中川 良助(なかがわ りょうすけ)&高木 健二(たかぎ けんじ)
特務課の一員ではあるが、立ち位置がはっきりしない人物。それぞれの組織との関わりが明かされていながらも、目的がはっきり分からない。

長谷川 涼(はせがわ りょう)
加賀剛の助手。第2章で怪異の被害にあいそうになる。

神代 伊代(かじろ いよ)
神代家の生き残りの1人。由佳と春子の父方の祖母で孫を可愛がっている。
システム

探索と謎解き
各所を探索して怪異から生き延びましょう。
時折、怪異によって進行を止められますが、謎を解き明かせば先へのルートが開かれていきます。

怪異の襲撃と追い払い
探索中に怪異が襲ってきたり、イベント戦が起こったりします。
所々に設置してあるロッカーや消火器等を使うと、追い払ったり隠れてやり過ごすことが出来るので、有効利用して生き残りましょう

アクション戦闘
1・2章の条件を満たすことで撃退できるボス戦の他にも、3章からは銃やこん棒で町をうろついている怪異を撃退できます。
うろついている怪異は倒さなくてもかまいませんが、進行の邪魔になるので見つけ次第倒しておいた方が良いでしょう。

マップ移動
怪異に会う直前にマップ移動で登場人物に会いに行くことができます。
特定の場所に行くまでは日常を味わえるので、できる限り見ておきましょう。
フリーゲームレビュー

評価ランク『A』ここまで魅力的なゲームは無い!
過去作ではドット絵のみであらゆるシーンを表現出来ていた名作だったのですが、ゲーム全体の雰囲気ががらりと変わっていて、探索中の光の使い方やドット絵、会話シーンのストーリー展開も魅せられる程で、数えきれないぐらいの魅力を感じさせます。
ストーリー重視の『怪異症候群』とアクション重視の『怪異症候群2』を統合したようなゲームになっていることに加えて、対抗手段が無い時にサウンドが流れていると危なくなっていることが分かるので焦燥感すら感じる、音を出して遊んでいるのといないのとでは伝わってくる恐怖のレベルが全然変わる恐怖心を煽ってくるサウンドと、目を引くイラストが加わったことも相まってゲーム全体のクオリティが過去作よりも上がっています。
ゲーム評価
ストーリー・登場人物

評価ランク『A-(B)』必ず過去作は遊んで。
※()内は過去作を知らない場合。
組織間の争いや神代家を含んだ特務課の人間関係が重要になってくるストーリーで、怪異をメインに置きながらも怪異自体よりも周りで活躍する登場人物たちが目立っています。
過去作も似た傾向ではありましたが、今作はそれが特に顕著で、神代家を襲う悲劇からくる慟哭や、組織の間で揺れる特務課の面々と小暮、それらに影響され戸惑う美琴の様子等、細かい感情面までも描いている上、人間関係が大きく関係しているので、怪異を主体としているホラーであるのは間違いないものの、章ごとにどんどん盛り上がり引き込まれる、人間味のあるサスペンス要素を強く感じさせるストーリーになっています。
システム

評価ランク『A-』複雑なシステム。
これまでの怪異症候群シリーズの『怪異症候群』から続いている章ごとに分割されているゲーム構成は章の始まり方が見やすくなり、『怪異症候群2』からは武器を使ったアクション要素と追いかけ要素が、攻撃するだけではない戦闘パートが増えて戦闘方法が増えた上、追い掛け要素が『青鬼』のように緊急脱出できる場所が出来て全体的に進化している過去作のシステムに、今作『怪異症候群3』からの春子の特殊能力を使った探索に霧崎の推理パートも追加されて、過去作よりもずっと複雑なシステムになっています。
『怪異症候群』のようにシンプルな探索ゲームではない分怪異が中心となるシーン以外では怖さは感じにくくなっていますが、ストーリーを盛り上げる為と考えればこれ程適したシステムもないでしょうし、章ごとに使うシステムが分かれていて章ごとに違う楽しみが味わえる上、複数のジャンルが楽しめ、ゲームとして成長しているのが確かに分かります。
グラフィック

評価ランク『A-』とうとうイラストが付いた!
※本来は『A』なのだが、過去作のイメージと乖離している方がいる可能性がある為1ランクダウンしています。
これまでの『怪異症候群』はドット絵のみでストーリーと怪異に関する恐怖演出を盛り上げてきましたが、今作は主要人物だけではなく、怪異に係る登場人物の殆どにイラストが付くことでゲーム全体の雰囲気が変えることで、人間関係が重要な要素を占めるストーリーを各段に良くしていますし、探索シーンでも、1度通った場所の暗さが変わったり、怪異に見つかった時に雰囲気が変わるマップ等、演出にも凝っているのでイラストだけでなくドット絵だけでも変わらず怖さを感じます。
第2章だけはコミカルな登場シーンのある怪異が登場するので怖いというより面白いと感じるでしょうが、それもゲームの魅力になっている上、同章の推理パートであるカットイン演出も急激に場面が切り替わってアクセントになっていますし、後半の章のストーリー上でもイラストがあり言うことがありません。
総評

評価ランク『A(B+)』とうとう完結。
※()内は過去作を遊んでいない場合の評価です。
過去作の要素全て詰め込んでいて、探索、謎解き、追い掛けにアクションとあらゆる要素が楽しめる上、登場人物にイラストが追加され、これまでドット絵のみで描いてきたストーリーが各段にクオリティが良くなっていますし、途中にイラストを追加したことで深みを増しています。
3部作の完結編にあたる作品であるだけに、過去作を遊んでいないと分かりずらい部分が多々ありますが、過去作を遊んだことがあれば誰もが満足するであろう名作になっているのは間違いありません。
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怪異症候群2 | ホラーアクションアドベンチャー | 2021-05-03 | 2021-05-03 |
怪異は人の手で誘発されていた。暴いた真実の裏にいたのは・・・。
記載ゲーム
ゲーム名 | 怪異症候群3 |
投稿者名 | ナオ@夕闇の季節 |
最新バージョン | 1.03 |
ゲーム投稿日 | 2019-05-05 |
ゲーム最新更新日 | 2020-11-17 |
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
推奨年齢 | 12歳以上(中学生~) |
動作環境 | Win 8 64bit/10 32bit/10 64bit |
必要ソフト・ランタイム | なし |
動画投稿の使用許可 | 使用自由 |
ふり~む!ゲームページ | https://www.freem.ne.jp/win/game/20161 |
サークル夕闇の季節公式ゲームページ | http://yuyami1999.web.fc2.com/index.html |
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