この記事はファンタジーノベルフリーゲーム『ディグアップゴッド！〜絶界の天蓋樹〜』を紹介・レビューしています。『ディグアップゴッド！〜絶界の天蓋樹〜』はストーリーパートと発掘パートの宝さがしを交互に繰り返す短編ゲームです。一般的なノベルゲームとは違った面白さがある『ディグアップゴッド！』を是非1度遊んでみて下さい。

ゲーム内容

ストーリー

人智を超えた力で木々が育ち、探検家を飲み込んでいく神秘の土地、『西国』。
駆けだしのトレジャー・ハンターであるティエラは、
自らの名誉のために、かの地を冒険の舞台に選ぶ。
森の中にすべてが埋まり、文明が絶えた地に眠る神。
危険を冒しながらもティエラを追い、探索を助ける商人。
彼らとの出会いは、少女に何をもたらすのか──

https://www.freem.ne.jp/win/game/29617

登場人物

ティエラ・アルゴー

ボーイッシュな駆けだしのトレジャー・ハンター。山神と協力することで『神の像』等の発掘品を見つけていく。

山神

森の中で寝ていたおっとりとした女神。昔は近辺の人間に崇められていた。

商人

発掘品を買い取ってくれるキャラバンの主。やり手らしくどんどんキャラバンを広げていく。

システム

発掘パート

ストーリーの途中に宝を見つける発掘パートがあります。

宝を見つけられれば山神から話を聞くことが出来るので多くの宝を見つけましょう。

フリーゲームレビュー

レビューランク『B』ゲームとしては面白いが、ノベルとしては・・・。

　ストーリーに加えて、制限時間を超えるとゲームオーバーになってしまうことで急いで探索させたり、発掘品を全て見つける前にストーリーを進めるキーアイテムを見つけてしまうかもしれない発掘パートという他にはないゲーム性があるのですが、そんな良く出来たゲーム構成になっているのですが、登場人物の個性はでているもののストーリーが薄いので、ノベルゲームというよりは発掘ゲームのフレーバーとしてストーリーがある様に感じてしまいます。

ゲーム評価

ストーリー・登場人物

評価ランク『B－』打ち切り作品みたい。

　貴族らしくありつつもトレジャーハンターらしくない装備のコミカルな個性が強調されているティエラを始めに、新たに来た神に信仰を奪われてしまって存在が怪しくなってきてしまっているにしては敵愾心を感じないおっとりとした魅力がある山神や、1度探索にいくだけで道が舗装されたり、町に近い規模の建物が建ったりと、一介の商人とはとても思えない力を持っていて神秘性がある商人の3人は、おかしな点そのものをそれぞれの魅力にできているのですが、本筋となるストーリー自体が、会話を全て読んでも全貌が見えない、発掘品から当時を推測するだけの起承転結の転と結が欠けているようなストーリーなので確証がなくてスッキリしません。

システム

評価ランク『B＋』発掘パートこそがこのゲームの要。

　発掘パートでは、制限時間内に他のアイテムを見つけてからキーアイテムを見つけないと全ての会話が見られなくなるとので、ちょっとした宝探しの様になっていますし、発掘品からストーリーを読み解いていく発掘パートが途中であるおかげで、ストーリーを自分で切り開く様になっていて、一般的なノベルゲームとは一線を画しています。

グラフィック

評価ランク『B』良いけどもう一声欲しい。

　ティエラの差分はあれど、他の登場人物の差分が殆ど無い点は寂しいですし、魔法生物のイラストが無いので脅威が伝わりずらいので、山神がいる所だけ成長しない安全地帯になっている様子を想像しずらいですが、元気のあるタイトル画像や登場人物の特徴にあっているキャラクターデザインや、要点のみを書いている見やすく探索しやすい発掘パートのマップは世界観に合っていてとても良いです。

総評

評価ランク『B－』続編があるか無いかで評価が変わる。

　序章にしか過ぎないというのなら次に期待できるストーリーになっているものの、現時点では体験版みたいに面白くなってきたと思ったら終わってしまっているストーリーになっているので、今後の更新に期待したい内容になってはいるのですが、発掘パートという色んな会話が隠されているシステムに、一般的なノベルゲームとは比べ物にならないゲーム性があるので、現時点でも総合的には面白いゲームになっています。

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